<1/48フルスクラッチLancasterにおける凸リベット表現手法>


ところで方々、例の私流ペット薄板成型→張り方式ですが、エンジン周りのカウリングパネルに応用し上々ですぜ、タマぐりでファスナを裏表からやると実感充分にて、この方式はスピットやハリケンで応用価値充分と見ますがね。

重要な注意:この「凸リベット」方式は兎も角作業がたいへんであり時間もお金もかかる。方々ゆめ手軽にモノが出来るなどと思われないように。またトライされた各位の出来は保障の限りではありません。

諸言:プラキットの成型表面、かつてはレベルやエア社の1/72など繊細なリベット表現があって、精密感を高めていましたな。昨今の製品だと表面はツルツルであり、実物の「ペナペナの薄板をワクにリベットで止める」のの板がベコベコしている感じが出ない。これ「感じ出ないなー」と暫く思っては居ましたが・・・・。

薄板
これ私はペット(PET)樹脂の0.2ミリ透明シート使ってます。あと塩ビの同厚のものもおおむね性質が同じで使えます。私は近所の東急ハンズで買ってます。いわゆる「ホームセンター」だと扱ってないようです。

原理:ペット薄板を裏側から針で突くと案外上手い格好に盛り上がる。突っつくときに薄板の下に敷くものの材質にかなり影響を受けるようです。私はプラバンの切れ端や白ボール紙などいくつか使い分けてます。

用具:写真↑であげた「リベットツール」ですが、縫い針を1パック、30本くらいを厚めのプラ板に先端が円弧をなすように並べる。先端が揃うように考え工夫して作ってみてください(つづく)↓実物、皿頭というヤツで直径10ミリ、シャンク径(軸)は4ミリで、これひょっとしてミリサイズかしら?

針でツール(↑)作るとか出てきますが、私はほとんど瞬間を使ってます。近所のホームセンターの自社ブランドの1本98円のヤツが粘度、透明さの点で使いやすいです。これに「促進剤」を用いますが、促進剤は一般に高価なのとあまり売っていない。

促進剤、これ「重曹」が効果あるというウワサも聞きますが、私は市販品をうすめ液で10倍くらいに希釈して使ってます。それで効果は充分かと(というか市販品のままだとその溶剤が強すぎる。これMEKか?)

主翼であれば:
1)まず気に入った図面をスキャンし画像ソフトか何かでスケールの大きさに拡大してプリントする。
2)そこに写真など参考にしてリベットラインを記入する
3)リベットラインを記入した図面の上から透明PET板をかぶせて、例のツールで裏側からリベットを打つ。


4)正しい大きさにカットして貼り付ける。接着剤は、最近はやりの「スーパーX」といったシリコン系自然硬化タイプが宜しいでしょう。溶剤系でないのでやり直しが可能。これを相当多めに両面に塗り、5-10分放置してから合わせます。
5)作業中は上記接着剤がはみ出て来ますが、3時間くらいして落ち着いたらはみ出しは溶剤で除去します。PET材も塩ビも溶剤への耐性があります。
6)適宜パネルラインにてカットして張り付けると、ラインが引き立ちます。

一般概念:「自分で木でも削って航空機の形に整形するのはとても難しい」そもそもこれがウソ。確かに最初は難しいかも知れませんが、案外簡単にできるようになります。

道具ですが、私の場合はオルファ式のカッター大小、小さいカンナそれとカマボコ板に80番のサンドペーパーを両面テープで貼り付けたやつ。

材料木:昨今はホームセンターの彫刻材のところでホウの木の角材が入手できます。昔はこの入手が容易でなかったのですよ。

角材をある程度の大きさに切り出し、中心線や外形線を記入あるいは図面をコピーしたヤツでも貼り付けますか。あとは写真でも見ながらナイフやカンナで削ります。この段階ではナイフをザクザクてな感じで使ってゆくので、よそ見していると怪我しますので御注意をば。

ペット板:これ瞬間でも貼り付けが可能ですが、表面に瞬間をつけると剥がすのは難しい。

解決策:ペット板表面にクリヤー塗料などを厚く塗っておく。ただし手間がかかります。要領としては、スーパーX接着剤で接着して、端の部分など薄板が浮いてきたらその部分だけに少量の瞬間を用いて抑える。

瞬間の促進剤もそのまま使用するとペット板を侵しますぜ。

さてPETフィルムの成型ですが木型(雄型、これプラキットでもB-17のように肉厚だと大丈夫とは思いますが、粘土でも内部に詰め込みますか。但し当方として責任は負いません)。

フィルムやプラバンの熱成型ですが、わが社ではほとんど総て、ごらんの通り角材に適宜写真の通り両面テープで貼り付けてガスコンロで適宜加熱しやっております。樹脂材料と厚みにより加熱時間や要領が異なりますが、まあ大きなプラバン3枚位はオシャカにすれば要領は掴めるでしょう(当社実績)。

成型したフィルムには薄く金属用プライマー+サーフェーサを吹き付け、リベットラインをエンピツで罫書き、ツールでリベットを打つ。

左下隅の写真コマ、図面にリベットライン記入したのを敷いて、その上に透明なフィルムを被せてツールでリベット入れてゆきます、

本日調製いたした爆弾槽ドアー左右アセンブリー外皮↑、まあまあ予想通りの出来ですが、このフィルムは溶剤に耐性があるので、各部出来次第、実際の色に近く塗ってみて形状とイメージをマッチさせながら進めてます。

左右ドアーのコアは木材を削ったムクものですが、左右一体のまま金属で作ったヒンジを接着し、胴体に取り付けて周囲に合わせ整形後、最後に中心線をカットする予定。これナセルの車輪カバーでテスト済み。

これまで、一旦塗ったのを溶剤で落とすのを繰り返してます。黒ペイントの空き瓶が並んだこと。サーフェサーの代わりに色を塗ってしまうのですな(というか全体の下地完成まで待てない)。

・・・と、当方本日の作業:
1)垂直尾翼ぜんぶの面
2)水平尾翼の安定板部分左右上下面
3)主翼端左右上下面
4)外翼左右上面

以上いちおうリベット作業終わり、明日からフィルム貼り付け作業。これら久しぶりの作業にて各種自己開発済み「コツ」を忘れる事多くて困る。ツールでの作業、フィルムの下に敷くのは白い厚紙が宜しいでしょう。プラなど堅いのでは山が目立たない。


・・・と本日まで表皮の工事はほとんど済み、あとは機内と細部の工作のみ。背中の銃座は30年以上前につくったミヤタさんの1/48キットからで、奇跡的に保管されていたもの。取りあえず付けてみました。

>木製削り出し爆弾槽扉の曲面具合はまあ満足と言うところで表皮ずべて張り終えましたです。

この手法なんとか方々も応用されればと思うのですがね。

パネルラインは貼り付ける前に、平板上で定規にてカミソリ鋸でうっすらと溝を付け、部位により折り目を付け、戻してやるといくらかパネルの感じが出ます。これかなり宜しいと思います。リベットも定規当ててなるべくまっすぐ引いて下され。

これまでパネルラインの表現がイマイチでしたが、これで一通りの表現手法として纏まりますかな。

ということで。



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